宗教法人 曹洞宗 安楽寺 信州鎌倉 別所温泉 Sofukuzan Anrakuji

安楽寺報 34号 平成30年8月

巻頭言 SVA会長・安楽寺住職 若林 恭英

私たちは日常大概のことは自分の自由意志によって行動しているつもりでも、どうにも選択の余地のないことも沢山あります。
その最たるもののひとつが「生まれ」でしょう。
気づいた時それが喜ぶべき縁であるか否か…。
最近の報道でも、またかと思う程児童虐待が報告され、その都度やり場のない悲しみを多くの人が感じられている。
シャンティが活動するアジアの国々でも例外ではありません。むしろもっと深刻な現状です。

こうした中で問題を少しでも改善しようと奮闘している一人の女性を紹介しましょう。
名前はプラティープ・ウンソンタム・秦。生まれは1952年。
場所はタイの首都バンコク最大のスラム、クロントイ。
港湾労働の日雇い者としてその日暮らしを余儀なくされている人々が多く、その大部分はタイでも貧しい地域と言われている東北部(イサーン)出身者でしめられている。
苦しい生活ゆえに子どもに教育を受けさせることもできない(親世代もまともな教育を受けていない)。
劣悪な環境のスラムに放り出された子どもは犯罪や麻薬に手を染めて行くことになる。

こうした中でプラティープさんは中学校夜間部を卒業した16歳の時に1日1バーツ(約4円)学校(私塾)を開き、幼い子どもたちになんとか生きる基本を身につけさせる教育を始めた。
そこから子どもたちの置かれている社会的諸問題と向き合うことになった。
持ち前の忍耐強さと周りの賛同する人たちとの結束により、一つひとつ問題を解決に導いていった。

その功績はしだいに世間に知られるようになり、やがてアジアのノーベル賞と言われるラモン・マグサイサイ賞を受賞することに。
これをタイ国内のメディアがいっせいに取り上げ「スラムの天使」とまで言われるようになり、問題解決に向け行政も動き始めることに。

これにより彼女の活動は一段と弾みをつけ、1979年プラティープ財団を設立し教育の機会に恵まれない多くの子どもたちを支援することに、それから40年彼女の活動は止むことがなく、節目の年として今年の8月にタイ王室のウボンラット王女臨席の下、記念式典を催すことに、その席に以前から交流のあるシャンティも招待され、会を代表して祝意を伝えに行って参ります。
子どもたちに明るい未来あれ…。

プラティープさんの一言「私は蓮の花を咲かせる泥になりたい」と!

チャリティー寄席 真打 春風亭 柳太郎 師匠

秋のお彼岸合同法要に併せて、チャリティー寄席を行います。
法要案内の有無に関わらず、どなたでもおいでください。
このチャリティーは、シャンティ国際ボランティア会を通じて教育の機会に恵まれないアジアの子どもたちの教育支援活動に役立たせていただきます。
皆様、ご協力お願い申し上げます。

日付 9月23日(日)秋分の日
時間 午前10時20分~11時
場所 安楽寺本堂

書画シリーズ⑪ 西有穆山 書『福は平生の知足に在り、楽は兀坐安禅たり』

筆者 曹洞宗大本山總持寺独住第三世 西有穆山(にしありぼくざん)
文政4年(1821) 青森県八戸市生まれ。地元の長竜寺にて出家。
天保12年(1841) 吉祥寺栴檀林学寮(後の駒沢大学)に入る。
明治34年(1901) 總持寺貫首。翌年曹洞宗管長。
明治43年(1910) 遷化、世寿90歳。

沙羅の会 執筆 滝沢 一子

山口県2歳児の行方不明から3日目、ボランティア活動を精力的に続けておられる大分県の尾畠春夫さん(78歳)が発見し、無事に保護されたというニュースは皆様の記憶に新しいかと思います。
その尾畠さんのボランティア活動の様子がテレビでもとり上げられていました。

小学校5年生の時から農家の奉行に出され、中学校も3年間のうち4ヶ月ほどしか行ってないとのこと。
激甚の人生を歩まれ65歳で魚行商の仕事をやめてから、「いままでの人生でお世話になった方々への感謝の気持ち」からボランティア活動に努められてきたのだそうです。
東日本大震災の時も自炊で500日間もボランティア活動を続けられたそうですが、「させてもらうことが嬉しい」とおっしゃっていました。
また、登山でも「山に登る」のではなく「山に登らせていただいている」精神だそうです。

私たち安楽寺婦人部沙羅の会でも、クラフト販売を中心としたボランティア活動をさせていただいておりますが、今回の件で改めてボランティア精神の原点を教えていただき、心を見直す良い機会となりました。
「クラフト販売をする」ではなく、「クラフト販売をさせていただく」の精神で、今後もボランティア活動に精進したいと思います。

法輪寺『地蔵まつり』 法輪寺住職 若林宜範

毎年恒例行事の地蔵祭りを開催致します。
この地蔵まつりでは、住職による地蔵菩薩供養の読経をはじめ、お寺の役員さんや地域の方々の温かい手料理、さらには余興や子供たちから大人まで全員参加のカラオケ大会など様々な催しものを行っています。

また、このたび法輪寺は役員さんや地域の方々の力強い後押しもあり、本堂を増築いたしました。
そこで、今回の地蔵まつりでは、増築落成法要を併せて行い、その記念事業といたしまして、稚児行列を挙行いたします。

年々参拝者も増え、毎回盛大に行われていますが、今回はさらに盛り上げたいと思います。
14時より稚児行列、引き続き法要、余興等行い、夜まで続けておりますので、ぜひどなたさまでもどうぞお気軽にお越しください。

日付 9月8日(土)
時間 午後2時~
場所 安楽寺末寺 八木沢 法輪寺境内

蓮の花盛り

今年の蓮は例年になく、沢山の花を咲かせました。(8月7日施食会の早朝に撮影)

お問い合わせ・お申し込みはこちらまで
宗教法人 曹洞宗 崇福山 安楽寺
〒386-1431 長野県上田市別所温泉2361
TEL:0268-38-2062 FAX:0268-38-2133