ごあいさつ

安楽寺のホームページへようこそおいでくださいました。
安楽寺にお見えになる方で、よく「私は信心が足りなくて…」とおっしゃる方がおりますが、それでは信心とは一体なんでしょうか?
福井永平寺を開かれた"道之禅師”のお言葉に「善堤心を起こすということは己未だ渡らざる先に一切衆生を渡さんと発願し営むなり」とあります。「善堤心」というのは、信仰心のことです。
『己未だ渡らざる先に一切衆生を渡さんと発願し営むなり』とは、自分のことばかりではなく、他の人や物のことも考え、共に生きていこうという願いを持ち、行動していくことです。つまり、己のことばかりではなく、周りの人や物事に対して、どのように思いやりの心を注ぐことができるか、ということが大切になって参ります。
このように考えてみますと、深い浅いは別として、信仰心のない人は少ないと思います。ただ、そこに衆生=仏という捉え方の裏付けがなければなりません。
先人の言葉に「衆生本来仏なり、水と氷のごとくにて、水をはなれて氷なく、衆生の他に仏なし」とあります。それぞれの立場で、もう少しずつでも、他の人や物のことに思いをはせられる自分になりたいものです。
身近にも、増しては世界にも、あなたの力を必要としている人や分野がたくさんあります。心のアンテナを高く上げて、周りにも目を向けてみましょう。

曹洞宗 崇福山 安楽寺 住職 若林恭英 合掌


安楽寺とは

安楽寺(あんらくじ)は長野県上田市別所温泉にある曹洞宗の寺院です。山号を崇福山と称し、院号は護国院。開山は樵谷惟仙(しょうこくいせん)。本尊は釈迦如来。国宝の八角三重塔があり、長野県で最古の禅寺であることで知られております。


安楽寺の歴史

伝承では天平年間(729-749年)、行基の建立とも言い、平安時代の天長年間(824-834年)の創立とも言うが、鎌倉時代以前の歴史は判然としなく、平安時代末期には律宗寺院であったとされています。安楽寺の存在が歴史的に裏付けられるのは、鎌倉時代、実質的な開山である樵谷惟仙が住してからです。樵谷惟仙は、信濃出身の臨済宗の僧で、生没年ははっきりしないが、13世紀半ばに宋に留学し、著名な禅僧の蘭渓道隆(鎌倉建長寺開山)が来日するのと同じ船で寛元4年(1246年)、日本へ帰国したと言われております。2世住職の幼牛恵仁は宋の僧侶で、やはり樵谷惟仙が二度目の入宋より帰国するのと同じ船で来日しました。鎌倉時代の安楽寺は塩田荘を領した塩田北条氏の庇護を得て栄えたが、室町時代以降衰退し、古い建物は八角三重塔を残すのみである。天正8年(1580年)頃、曹洞宗通幻派の高山順京(こうざんじゅんきょう)によって再興され、以後曹洞宗寺院となっております。


寺院基本情報

名称 崇福山 安楽寺
宗派 曹洞宗
所在地 〒386-1431長野県上田市別所温泉2361
電話 TEL:0268-38-2062
住職 若林 恭英
拝観時間 3-10月:8時-17時(最終入場16:45迄) / 11-2月:8時-16時(最終入場15:45迄) / 休業:無休
※ 最終入場の受付は上記閉門時間の15分前までになりますのでご注意ください。
※ 行事などにより、拝観時間が変更になる場合がございます。
拝観料 大人300円 / 小中学生100円
団体:大人240円 / 小中学生80円(ともに20名様以上から)
文化財 八角三重塔「国宝」 / 木造惟仙和尚坐像・木造恵仁和尚坐像「重要文化財」 / 経蔵・輪蔵「上田市指定文化財」
駐車場 普通車50台 / マイクロバス駐車可(大型バスは観光協会の駐車場がございます)

アクセスマップ

交通案内

■公共交通:JR北陸新幹線/しなの鉄道線で上田駅→上田電鉄別所線に乗り換え別所温泉駅→徒歩10分
■自動車:上信越道上田菅平ICから17km、約30分で別所温泉 / 中央自動車道麻績ICから24km、約40分で別所温泉