安楽寺 本堂

安楽寺本堂 安楽寺では、ご本尊に釈迦牟尼仏(お釈迦様)。両脇に文殊菩薩と普賢菩薩を祀っています。本堂は落ち着きのある佇まいをかもし出しています。
本堂に突き当たって左の階段から、八角三重塔へ向かうことができます。参道沿いには、重要文化財や記念碑の多くが立ち並びます。
経蔵 (上田市指定文化財)は寛政6年(1794)江戸時代。宇治の黄檗山萬福寺から購入した鉄眼の一切経(6956巻にも及ぶ仏教の経典)を保管するために建てられました。
宝形造の屋根、ぬりこめの壁など、代表的な造りの蔵です。内部には輪蔵(上田市指定文化財)が設置され、お経を読む上での利便性が追求された、八角形の回転式書棚のようになっています。これを回せば、文字の読み書きができない者も、お経を読んだ時と同等の功徳を得られるとか…。古来からの習慣により、前面には考案者の傅大師が祀られています。
『老いの眼に観る日のありぬ別所なる 唐風八角三重塔』
多彩な四季の移ろいを見せる、安楽寺の情緒豊かな建造物は、一度訪れた人々の心を何度くすぐったことでしょう。中でも、そんな風景を繊細に描き、日常を歌った『境涯詠』で有名な窪田空穂歌碑があります。